二十五人の剣豪
発売日
2002年10月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57822-4

二十五人の剣豪
宮本武蔵から近藤勇まで

著者 戸部新十郎著 《文筆家、作家》
主な著作 忍者の謎』、『信長の合戦』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 この国には、剣を持って邪念を斬り去る道があった。塚原卜伝、宮本武蔵、千葉周作……。剣の道に彷徨い、悪戦苦闘を続けた男たちの軌跡。



 「生涯敗れることなし」と言われた塚原ト伝。「剣聖」と呼ばれながら、その強さ、偉さを認めようとしない世間との戦いを余儀なくされた宮本武蔵。貧困と生涯をともにしながらも「無外流」を創出した辻月丹……など、この国には時代を揺るがし、時代に翻弄された剣士たちがいた。本書で描かれるのはそんな二十五人の剣豪たち。彼らが生き抜く姿を時代とともに追いかけ、我が国の剣の歴史を振り返る。

 上泉伊勢守信綱の新陰流、伊東一刀斎の一刀流など、一流一派の礎がつくられた“草創期”。柳生宗矩、宮本武蔵など、名人が大いに剣を振りかざした“最盛期”。針ヶ谷夕雲、白井亨など、達人が剣の境地に辿り着いた“泰平期”。千葉周作、近藤勇らが、激動の幕末に一剣をもって名を馳せた“激動期”。それぞれの時代で、剣豪たちは一心不乱に剣の道を追い求めつつ、歴史のうねりに翻弄され生き抜いた。そんな男たちの等身大の姿に肉迫した、著者会心の歴史エッセイ。