「お金の知識」に強くなる本
発売日
2002年01月07日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57672-5

「お金の知識」に強くなる本
国家財政から家計まで

著者 西野武彦著 《経済ジャーナリスト、評論家》
主な著作 経済用語に強くなる本』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 マネーに関する知識は、経済を理解するうえで欠かせないものである。生活に密着した話題から金融のしくみまでマネーのすべてがわかる本。



 人間が生きていくのに必要なものは、水に空気に食料に、衣服に住まい。しかし、これだけではまともな社会生活は送れない。お金なくしては生きてはいけないのが現代社会だ。ところが、お金はあまりにも身近な存在。それだけに、お金そのものに対する知識は案外乏しいのではないだろうか。

 例えば、現在国内に流通している日本銀行券の数量は、金額別に何枚ずつくらいになるのか。サラリーマン世帯の平均貯蓄学はいくらなのか。利子、利息、利率、利回りの違いとは、などなど、お金に関する豆知識が盛りだくさんだ。

 しかし、本書が単なる「お金に関する雑学本」に止まっていないのは、お金を通して見た国と地方自治体の関係、銀行、証券、保険、消費者金融など金融業の仕組みや金融商品の紹介など、構造改革に関わる金融界の動きも抑えているところだ。文章は平易。金融はどうも苦手という女性読者も、気軽に現在の日本の経済を知るのにピッタリの一冊といえる。