古代史大逆転
発売日
2002年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57724-1

古代史大逆転
「通説」を問い直す20の視点

著者 武光誠著 《明治学院大学教授》
主な著作 『名字と日本人』(文春新書)
税込価格 692円(本体価格629円)
内容 聖徳太子は渡来系勢力に操られていた!?――日本古代史の常識にメスを入れ、新たな視点から考察を加えた史論集。古代史ファン必読! 



 「卑弥呼は魏の策士に暗殺された」「神武東征伝説にはモデルがあった」「日本府は任那を支配していない」「聖徳太子は渡来系勢力に操られていた」「天武天皇は天智天皇の弟ではなかった」「在原業平は反藤原の闘士だった」――以上は、本書に収録されている論考の表題である。教科書的な古代史の記述に慣れた人には、奇をてらったものに見えるかもしれない。だが、こうした解釈は、むしろ学問的に正当と思われる考証によって導き出されたものなのだ。

 本書は、論拠不十分のまま安易に継承されてきた「通説」に疑問を投げかけ、新たな視点を提示した注目の歴史読み物。日本における原人存在の可能性の問題から、平将門の乱の本当の目的まで、古代史の常識に挑戦した斬新な議論が次々に展開されていく。

 考古学の成果や近年の様々な学説も紹介しながら、わかりやすい語り口で古代ロマンの世界を読み解いた一冊。