人徳経営のすすめ
発売日
2002年10月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57814-9

人徳経営のすすめ
ヨコ型時代の経営学

著者 江口克彦著 《PHP総合研究所代表取締役副社長》
主な著作 成功の法則』(PHP研究所)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 指導者たるもの、部下に誇りを持たせ、感動を与え、感謝の意を表わさねばならない。21世紀に求められる理想の経営者像を明快に示す。



 高度情報化、価値観多様化が進む21世紀は、従来の経営モデルを様変わりさせつつある。その象徴的な例が、タテ型からヨコ型組織への変化だ。命令・支配・管理で部下を動かす時代から、協力・協調・相談など、部下との対話が重要視される時代を迎えたのだ。

 そこで、21世紀の指導者に求められる資質や条件について考察しようというのが本書のねらいだ。

 自らも経営の第一線に立つ著者は、人間的魅力、いわば人徳をどのように高めていくかが指導者としての最大の課題だと位置づける。例えば第一印象の大切さを指摘する。松下幸之助の晩年22年間にわたり仕え、薫陶を受けた著者が、松下の第一印象を語るエピソードは興味深い。「経営の神様」に面接されるという著者の不安をよそに、笑みを絶やさず優しく語りかける松下のその第一印象によって、時に厳しく叱責されようとも、松下に対する尊敬の念を忘れずに持ち得たのだと述懐する。

 現代リーダーの指南書。