日本的精神の可能性
発売日
2002年12月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57848-4

日本的精神の可能性
この国は沈んだままでは終わらない!

著者 呉善花著 《ノンフィクション作家》
主な著作 日本人を冒険する』、『日本が嫌いな日本人へ』(PHP研究所)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 日本は沈んだままでは終わらない! 気鋭のノンフィクション作家が、日本再生のために現状を分析、そのなすべき具体的方策を発信する。



 いま日本は、バブル経済の崩壊以降、深刻な不況に悩まされ続けている。低迷し続ける株価、高まる失業率、一向に進まぬ構造改革……。それに追い打ちをかけるように、アメリカ発の、公平を前提とした世界標準の波に翻弄され、お家芸の「もの作り」でも、背後からひたひたとアジア諸国の追い上げの足音が聞こえてきている状況だ。

 しかし本書のなかで著者は、自身を喪失しかけた日本と日本人に、熱いエールを送る。その基になっているものこそ、日本人自身も気づかずにいる「非利己的な精神」であるという。

 それを具体的に言えば、オリジナルを上手く取り入れ、オリジナル以上の新たなモノや文化を創り出す力であり、主語を省いても意思疎通が出来る言語であり、「正しく生きる」ことより「美しく生きる」ことに価値を見出す精神などであるという。

 本書は、この「日本的精神」を検証しつつ、日本再生の道を提唱する、瀬戸際に立つ日本人へのエールの書である。