なぜ「いい人」は心を病むのか
発売日
2003年05月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57953-5

なぜ「いい人」は心を病むのか

著者 町沢静夫著 《町沢メンタルヘルス研究所所長、精神科医、医学博士》
主な著作 『ボーダーラインの心の病理』(創元社)
税込価格 482円(本体価格438円)
内容 「いい人」と言われる人ほど傷つきやすい。それはなぜ? 「いい人」の心理と行動を読み解き、「必要な人」になるための生き方を説く。



 「ノーと言えない人」「めんどう見がいい人」「謙虚な人」・・・・・・。こうした人たちはなぜ心を病んでしまうのでしょうか? それは他人と衝突することを恐れ、嫌われないように生きようとするからです。そして心の中で「私はいい人だから・・・」と弱々しく弁明してしまうからです。しかしその結果、「いい人」たちは自分を見失い、うつ病や不安障害になってしまう――。

 著者である精神科医の町沢氏は、「はじめに」の中でこう述べています。「自分が弱いならば弱いなりの力で、堂々と外へでてゆき、生きられる力、生きる技術、生き抜くストラテジーを学ぶのです」「自分の自然な心の流れを見つめてその本質に沿って生きるのです」と。

 町沢氏の臨床経験に基づく分析と処方箋は、決して甘いものではありません。むしろ厳しいものでしょう。しかしあなたのような「いい人」が、必ず「必要な人」に生まれ変わるきっかけが掴める一冊になるに違いありません。