靖国神社と日本人
発売日
1998年07月21日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-60150-2

靖国神社と日本人

著者 小堀桂一郎著 《東京大学名誉教授、明星大学教授》
主な著作 再検証 東京裁判』(PHP研究所)
税込価格 726円(本体価格660円)
内容 戦後日本の禁忌として扱われ続けている靖国神社。その核心を論じることにより、日本人にとっての宗教・文化・伝統などを問う警世の書。



 なぜ、日本人の心は靖国神社から離れてしまったのだろうか? 祀るべき子孫を欠いたまま国のために命を失っていった若人たち。彼らを祀るという日本古来のこの先祖崇拝という民間習俗の発露として、靖国神社は明治1年に創建され、以来130年間日本人の信仰と道徳観を護り続けてきた。しかし、戦後という時代の渦の中でなぜたびたび問題として浮上し、こんなにも歪んだイメージで語られるようになったのだろうか? 本書では、お社(やしろ)の発祥・創建に溯り、栄光から屈辱、安寧から危険という戦前から戦後への変遷と断絶の歴史を描き出すことで現代日本を見つめ直していく。 目次より◎靖国神社とは何か◎明治・大正・昭和三代◎停戦直後の混乱と危機◎靖国神社をめぐる諸問題◎靖国神社の現在。戦後の泰平の世に慣れた日本人が失ったこの「誇り」と高貴な精神の原点を、われわれの内なる信仰と伝統を通して考える警世の書である。