靖國の精神史
発売日
2018年10月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-84158-8

靖國の精神史
日本人の国家意識と守護神思想

著者 小堀桂一郎著 《東京大学名誉教授》
税込価格 1,122円(本体価格1,020円)
内容 日本人の国家意識と死生観は、いかに形成されたか。この重要な問いを解き明かすことで、靖國神社と日本人の秘密に迫る渾身の力作。



 なぜ、日本人は、「公のため」に尽くすのか。「祖先や先人たち」を篤く敬うのか。悠久の日本思想を総覧し、日本人の「精神の核心」を解き明かす――。

 なぜ日本人は「公」のために尽くすのか。その背景には「『公』という他者のために命を捨てることができる人は神である」という覚悟がある。日本人は長い歴史のなかで着実に国家意識を養い高めてきた。とりわけ江戸時代に熟成した「公の再発見」こそが、維新の原動力となり、靖國の思想へと結実してゆく。

 聖徳太子、国風文化、御成敗式目、伴天連追放令、徳川家康、鈴木正三、山鹿素行、伊藤仁斎、荻生徂徠、新井白石、契沖、本居宣長、会沢正志斎、岡倉天心、柳田國男……。かくも素晴らしき日本思想史を丹念に振り返り、日本人の「精神の核心」に迫る刮目の書。