2001年・感染症の恐怖
発売日
1998年11月19日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-60394-0

2001年・感染症の恐怖

著者 小池雄介著 《メディカル・ライター》
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 人類が滅してしまったと思っていた様々な感染症が、今、新たな恐怖を呼び起こしている。その恐るべき実態を最新資料で解明する。



 結核・新型インフルエンザ・O157・MRSA・エボラ出血熱……。ここ数年、感染症の集団発生の報道が、マスコミをにぎわせている。近代医学が、勝利をおさめたと思われていた細菌・ウイルスなどが、また、人類に襲いかかって来たのだ。 原因は大きく言って二つ。第一は耐性菌の存在である。劇的な効果を上げてきたワクチン類に対して、耐性菌が生まれ始め、現在、多剤耐性菌の中には、一切の薬が効かないものも生まれている。結核による死亡者の急増などは、これが原因である。二つ目の原因は、人間による急速な自然破壊である。未知の森林の中で他の生物と共生していたウイルスが、人類の侵入によって生存を脅かされ、突然人に襲いかかる。アフリカの奥地でサルと共生していたエボラウイルスが、人類に感染したのは象徴的な例である。 21世紀は、人類と感染症の新たな戦いが始まる。その中で私たちはいかにして身を守るのか。今、必読の書といえよう!