ハイエク――マルクス主義を殺した哲人
発売日
1999年01月28日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60404-6

ハイエク――マルクス主義を殺した哲人

著者 渡部昇一著 《上智大学教授》
主な著作 日本人の気概』(PHP研究所)
税込価格 1,572円(本体価格1,429円)
内容 閉塞感漂う日本の突破口とは何か。英国の危機を救ったサッチャー革命の教科書、ハイエクの自由主義論に日本の活路を見出す。



 日本経済は今未曾有の大不況の真最中にある。しかし、英国も米国もかつては今の日本と同じような状況に苦しんでいた。それを打破したのがサッチャー・レーガン革命である。徹底した規制緩和と減税で経済活力を取り戻したのだ。そしてその「自由競争主義」に基づく経済構造が世界の大きな流れになっている。 本書では、そのバイブルとなるハイエクの『隷属への道』を繙きながら、「自由主義』経済の精神を解読する。 内容は「『自由』は『民主』を凌駕する」「『競争』と『規制』の中庸は難しい」「『統制』と『保護』は発展を阻害する」「『法』の確立が強い経済を生む」「『お金』の自由こそが幸福の源」「『私有財産』の肯定が活力をつくる」「『福祉国家』という甘い罠」「文明の発達は『伝統の力』から」などの切り口で、これからの社会のあり方を説き明かす。 「安い税金」と「規制なき自由競争」が日本経済復活への条件と喝破する、深い警世の書。