書籍
- 発売日
- 1999年05月11日
- 判 型
- 四六判上製
- ISBN
- 978-4-569-60601-9
義にあらず
吉良上野介の妻
| 著者 | 鈴木由紀子著 《作家》 |
|---|---|
| 主な著作 | 『闇はわれを阻まず』(小学館) |
| 税込価格 | 1,540円(本体価格1,400円) |
| 内容 | 「忠臣蔵」伝説が覆る! 明晰かつ端正な筆致で、ゆがめられた吉良上野介の実像を妻側から描いた力作。「忠臣蔵」もうひとつの真実。 |
ご存じ「忠臣蔵」。浅野内匠長矩が吉良上野介義央に松の廊下で斬りつけた事件と、それが発端で、旧臣たちが討ち入った事件をモデルにしたドラマである。一般には、浅野は青年藩主であり、吉良は非道の古狸ということになっている。だが、ほんとうにそうだったのだろうか。 本書は、吉良の妻富子を主役にした小説であり、富子から見たもう一つの[忠臣蔵」である。富子の目を通してみた吉良は、実直で有能な高家旗本であった。側室をおかず、家族を愛する穏やかな男である。領地では、洪水を防ぐ工事をし、領民たちからは賢主として慕われていた。一方、浅野は短慮なところのある男である。浅野の叔父も、乱心して刃傷沙汰を起こし、お家とりつぶしを受けている。だが、しかし、松の廊下で事件が起こったあと、世論は「浅野あわれ、吉良憎し」と、あだうちの方向へ傾いていく。 本書は、定番忠臣蔵をまったく新しい視点でみた、人間ドラマである。
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