ルンガ沖夜戦
発売日
1999年12月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60943-0

ルンガ沖夜戦

著者 半藤一利著 《作家》
主な著作 レイテ沖海戦』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 日本の水雷戦隊はガ島ルンガ沖で米大艦隊に遭遇、果敢に魚雷戦を挑んだ! 日本海軍の最後の“勝利”を克明に描く駆逐艦乗りへの鎮魂歌。



 太平洋戦争開戦からの半年間、快進撃を続けてきた日本海軍は珊瑚海海戦、ミッドウェイ海戦で大敗を喫し、その主力を失った。

 一方、米軍は海兵隊を中心に大規模な反攻作戦を強行。日本軍は敗退を繰り返し、ソロモン諸島のガダルカナル島が日本軍の唯一の再反攻拠点として残されるのみとなる。そのガ島も、日本軍は駆逐艦に物資を積んでなんとか輸送しているという有様であった。

 昭和17年11月30日夜、ガ島近海のルンガ沖で日本の水雷艦隊と米重巡洋艦隊が遭遇する。艦の大きさ、装備、数のどれをとってもはるかに劣る日本の駆逐艦八隻が巡洋艦五隻と駆逐艦六隻の大艦隊に果敢に魚雷戦を挑んだ。この間わずか16分。そしてこの戦闘は、奇蹟的な、鮮やかな日本海軍の勝利で終わる……。

 本書は、この圧倒的な劣勢のなかで戦われたルンガ沖夜戦の全貌と、太平洋戦争を通じて日本海軍の最後の勝利となった海戦の実像に迫る駆逐艦乗りへの鎮魂歌である。