安全保障論
発売日
2000年04月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61105-1

安全保障論
21世紀世界の危機管理

著者 森本 敏
主な著作 「極東有事」で日本は何ができるのか』(PHP研究所)
税込価格 3,850円(本体価格3,500円)
内容 21世紀国際社会の新秩序と危機管理の構造とは??防衛・外交の実務に30年携わってきた著者が解説する世界と日本の安全保障の実態。



 ごく最近まで、大学で安全保障論が正規の課目として取り上げられたことがなく、いまだに国立大学では安全保障論の講義が開かれていない。こうした事情は日本における特殊な安全保障観を反映するもので、著者はこれを戦後日本の最大の不幸という。日本における安全保障の研究は諸外国に比べ著しく遅れている。本書は、安全保障について日頃あまり考えたことのない一般の人々にも冷戦後の国際社会の安全保障、21世紀の世界の新秩序、危機管理の構造についてよくわかるよう書かれた安全保障の概論書であり、入門書である。著者は防衛庁に自衛官として15年、外務省に外交官として15年、計30年にわたり外交、防衛の両面の実務を通じて日本の安全保障政策に深くかかわってきた。その間に知り得た情報を踏まえ、冷戦後の安全保障の方向を決めうる基本的な考え方を明らかにしている。朝鮮半島事態のシナリオ、台湾海峡事態のシナリオ等も含む著者渾身の一冊。