無意識への扉をひらく
発売日
2000年06月21日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-61175-4

無意識への扉をひらく
ユング心理学入門Ⅰ

著者 林 道義著 《東京女子大学教授》
主な著作 母性崩壊』(PHP研究所)
税込価格 726円(本体価格660円)
内容 心とは何か? 夢とは何か? 無意識とは何か? ユング研究の第一人者がユング心理学の基本的な考え方をきめ細かく解説。初心者に最適。



 「無意識」「コンプレックス」「元型」「夢分析」……。目には見えない「心」の領域に新たな学問の地平を切り開いたユング。しかし、その複雑多彩な思想を言葉の定義だけで理解することは難しい。例えば、「影とは自我によって否定された部分である」とか、「アニマとは男性の心の女性的部分だ」というような従来の解説だけでは本当に分かったことにはならないだろう。

 本書では、「心・魂・精神の違いは?」「自我とはどれくらい意識的か?」「夢とシンボルの関係は?」など、様々な概念の関わりや、ユングの父母体験から、フロイトとの訣別といった、ユング心理学が生まれる背景までを、易しく解きほぐしている。

 さらに著者は、ユング派が陥りやすい過ちとして、例えば、鳩の夢は平和の象徴である、といったようなステロタイプの論を否定している。

 独自の理論と体験談を交えた入門書の決定版である。中学生、高校生からでも読める三巻シリーズの第一弾である。