国を売る人びと
発売日
2000年06月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61112-9

国を売る人びと
日本人を不幸にしているのは誰か

著者 渡部昇一
林 道義
八木秀次
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 学級崩壊、学力低下、家族破壊を扇動しているのは誰か。“女、子ども”の領域で猛威をふるい、日本を解体へと導く怪しげな言説を排す。



 ベルリンの壁が崩壊してから10年以上の月日が経った。今日、資本主義の世界市場化は国境を越えてますます浸透しており、東アジアのチャイナとコリア半島を除けば、大局的な意味での冷戦構造はたしかに崩壊した。

 しかし、その間隙を縫うようにして、わが国においては怪しげな言説が跳梁跋扈してきた。それは今日、「学級崩壊」「学力低下」「家庭解体」「歴史断絶」といった形で現出し、日本社会を根底から大きく揺さぶろうとしている。

 そうした言説、運動の担い手が旧左翼であることに、多くの国民は気づいていない。彼らは、天下国家の領域で敗退したかに見えて、実はこの間、“女、子供”の領域にターゲットを絞り、大学、マスコミ、自治体など、あらゆる領域で着実に拡大してきたのである。

 人権思想、平等主義、フェミニズム――わが国を誤った方向へ導かんとする風潮・論調に対し、敢然と立ち向かってきた三者による歯に衣着せぬ憂国鼎談。