書籍

- 発売日
- 2001年10月15日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-61808-1
歴史と科学
日本史を歩く
著者 | 西尾幹二著 《評論家》 |
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主な著作 | 『歴史を裁く愚かさ』(PHP研究所) |
税込価格 | 770円(本体価格700円) |
内容 | 「科学」は現代人にとって神となった。遺伝子学全盛の古代研究への疑問等を題材に、「科学」に支配された歴史学に挑戦する。 |
十六、七世紀以来、自然はガリレオとデカルトにより、死物として線引きされ「客観世界」として立ち現れた。しかしこれは「科学」という一つの世界観的前提に立った一つの仮説にすぎない。ところで歴史は「生活世界」である。この歴史研究の領野に今科学の方式が猛烈な勢いで広がっているが、その危険性について指摘する声は全く聞かれない。本書では第一章「歴史と自然」で歴史と自然を対立させた歴史哲学を構築してきたキリスト教的西洋的世界は地球上では例外であることを説く。第二章「歴史と科学」ではアルプスの氷河の中から発見された五三〇〇年前のアイスマンの遺伝子という最前線のテーマをとりあげ、先入観から解放されていない科学の実態に迫る。第三章「古代史のあつかい方への疑問」では考古学における問題点を具体的に検証している。科学は近代人の原罪である。しかし科学とは別の精神の働きもある。そこを見ないと歴史世界の扉は開かないと著者は説く。
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