「ひきこもり」救出マニュアル
発売日
2002年06月27日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-62114-2

「ひきこもり」救出マニュアル

著者 斎藤環著 《佐々木病院精神科医長》
主な著作 社会的ひきこもり』(PHP研究所)
税込価格 2,310円(本体価格2,100円)
内容 百万人いるともいわれ治療へのニーズも増えてきた「ひきこもり」に、親や周囲はどう対応したらよいか、Q&Aで具体的にアドバイスする。



 一説に百万人いるといわれる「ひきこもり」。PHP新書『社会的ひきこもり』でこの問題を社会に認知させ、「ひきこもり」治療の第一人者として注目される精神科医の著者が、当事者およびその家族を読者対象に、ひきこもりからの脱出・救出方法をQ&Aで詳しく、具体的に解説する。

 著者は「はじめに」で、「極端な話、この本の情報さえあれば、専門家抜きでもひきこもりから抜け出すことが可能になる、というくらいの実用性を持たせたい」と宣言する。数多くの事例を診ている著者のアドバイスはじつに的確で、いますぐにも実行できることがたくさんある。しかし、われわれが思いも寄らぬ指摘もあり、ひきこもり対応の難しさを感じさせられる。

 付録として厚生労働省が発表したひきこもりに対処するガイドラインや、精神保健福祉センター一覧も載っており、使える一冊となっている。

 本書は「ひきこもり」で悩むすべての親に贈る明日への処方箋である。