はじめての哲学史講義
発売日
2002年05月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-62171-5

はじめての哲学史講義

著者 鷲田小彌太著 《札幌大学教授》
主な著作 入門・論文の書き方』(PHP研究所)
税込価格 748円(本体価格680円)
内容 ギリシャ哲学から実証哲学、構造主義、言語哲学に至るまでの西洋哲学史を易しく、面白く解説。その思想のエッセンスとなる原典資料付き。



 あらゆる学問は、先行する時代の学術成果のもとに成り立っている。ゆえに、哲学を知るとは、哲学の歴史に学ぶことなのである。本書では、古代ギリシア哲学から近代西洋哲学、現在の言語哲学、構造哲学に至る「知」の系譜をわかりやすく紹介。

 まず、古代は「自然の哲学」から出発する。タレス、デモクリトスなどである。ソクラテス、プラトン以降は「人間の哲学」の始まり。さらに中世は「キリスト教の哲学」、近代以降は「理性の哲学」として、デカルト、パスカル、カント、ヘーゲルなどが登場。一方、「感性の哲学」として括れるのは、スピノザ、ニューム、ルソー。「実証の哲学」は、ベンサム、コントといったところか。19世紀以降は、「存在の哲学」「経験の哲学」として、キルケゴールからマルクス、フロイトを紹介。そして現在は、ヴィトゲンシュタイン、フーコーなどの活躍による「言語・構造の哲学」である。

 哲人たちの生の「息づかい」が伝わってくる哲学の入門書。