企業不祥事の心理学
発売日
2002年12月18日
判 型
B6判変型上製
ISBN
978-4-569-62539-3

企業不祥事の心理学
ウソが許されない時代のリスク管理術

著者 和田秀樹著 《精神科医》
主な著作 他人に言い負かされないための心理学』(PHP研究所)
税込価格 1,265円(本体価格1,150円)
内容 一流企業の不祥事はなぜ続発するのか。そこにはどのような行動心理が働くのか。気鋭の精神科医が、日本企業の病理に斬り込む。



 「企業はなぜウソをつくのか」。昨今頻発する企業不祥事のニュースを見聞きするにつけ、誰もがそういう印象を抱くにちがいない。いうまでもなく、企業がウソをつくのは、トラブルや危機に直面したとき、それらを回避することによって企業の「信用」「存続」が保たれると考えるからだ。しかし今日、企業を取り巻く環境は大きく変化した。ウソが容易に発覚してしまうばかりか、従来の何倍ものリスクが企業にふりかかり、ときには企業の存続自体が危ぶまれることもある。

 ウソをつく企業に対して国家や社会が守ってくれなくなったばかりでなく、ウソをつく個人に対して会社が守ってくれなくなった。いうなれば、「カイシャのために、ここはウソをつこう」という思い込みが、会社のみならず、個人の人生をも台無しにしかねないのだ。

 では、企業と個人はいかなるリスク管理を行えばよいのか。気鋭の精神科医が、企業不祥事におけるウソのメカニズムと対応策を明示する。