書籍
- 発売日
- 2002年12月13日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-62592-8
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大人のための議論作法
著者 | 鷲田小彌太著 《札幌大学教授》 |
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主な著作 | 『入門・論文の書き方』(PHP研究所) |
税込価格 | 748円(本体価格680円) |
内容 | 国家の争いからビジネスの競争まで、言葉の戦いに勝たなければ生き残れない。思想史を振り返り、人間にとって必要な議論の作法を開陳。 |
議論とは言葉のぶつかり合いである。国家間の戦争から企業のビジネス、夫婦の諍いまで、全ては言葉の戦いといえる。では、議論で相手をねじ伏せれば良いのか。そうではない。勝ち負けよりも大切な「議論の作法」があるのだ。
本書では、議論や論争のあり方を、哲人たちや政治闘争史から学ぼうとする。
雄弁とはまことにやっかいなのである。議論に勝てば相手の嫉妬や怨嗟ばかりを受けることになるからだ。ソクラテス、キケロなど古代の哲人たちの最期をみればわかる。その上で、人間通の議論術を具体的にアドバイスする。正しさだけを追求するのが議論ではないのだ。
さらに、「政治家になる必須条件は雄弁術であった」「伊藤博文に学ぶ、戦略思考と言葉の力」「マルクス主義はなぜ論争に強かったか」などを論考。田中康夫知事や小泉首相の議論術についても言及している。生きた歴史の中に、単なるノウハウを超えた人間通の智恵が発見できる。賢い大人の知の流儀。
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