巣鴨プリズン13号鉄扉
発売日
2004年07月05日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-63249-0

巣鴨プリズン13号鉄扉
裁かれた戦争犯罪

著者 上坂冬子著 《ノンフィクション作家》
主な著作 日本はそんなに悪い国なのか』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 BC級戦犯として巣鴨プリズンで処刑された人たちの「大罪」とはいったい何だったのか。戦争裁判の意味を問う不朽の名著を復刊。



 池袋のサンシャイン60はもともと巣鴨プリズンの跡地だったことを知っている日本人はどれだけいるだろうか。さらに、巣鴨プリズンの13号鉄扉をくぐり、刑場の露と消えたBC級戦犯が52名もいたことを知っている日本人は、いまやほとんどいないのではないか。にもかかわらず、BC級戦犯処刑者は「人道を外した人々」という認識をもっている日本人が意外に多いのではないか。では、そもそも彼らの「罪」とは何なのか。捕虜を虐待死させたという捕虜収容所の所長、墜落したB29の瀕死の搭乗員を処刑したという憲兵隊少尉、マニラから日本へ捕虜を連れてくる際に捕虜多数を衰弱死させたという護送隊長……確かな証拠もないままに、たまたまその職にあっただけで処刑と裁く正義がアメリカにあるのか。勝者による戦争裁判の実態を明かした不朽の名著を、いま改めて世に問う! フセインの裁判、イラクの戦後を考えるうえでも重要な視点を提供している。