なぜ「ただの水」が売れるのか
発売日
2003年12月17日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-63358-9

なぜ「ただの水」が売れるのか
嗜好品の文化論

著者 高田公理著
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 いまやタバコもコーヒーも嗜好品ではない? 日本人は「楽しみ」や「安らぎ」のために何を買うのか。嗜好品の変遷を描く新しい文化論。



 ミネラルウォーターの値段は水道水の1700倍。ところが、生産量はわずか20年で1万倍にも増えている。これほどのヒット商品は少ないし、いまやミネラルウォーターは酒・タバコ・コーヒーといった従来の嗜好品と同様の存在になったといっていいだろう。そう考えると、消費者にとって「なくてはならないもの」「心の満足をもたらすもの」が売れる商品ではないか。その仮定のもと、さまざまな年代の男女に聞き取り調査をしながら、現代における嗜好品とは何かを探ったのが本書である。調査の結果、わかってきたのは、携帯電話や化粧品もいまや嗜好品に含まれるかもしれないという「文化の変容」であった。もともと「嗜好品」とは日本語特有の言葉だが、それをキーワードに新しいマーケティングの手法を試みた本書には、日本人が求めているもの、関心のあること、これから欲しいものが浮き彫りにされている。消費者のニーズをつかみたい人には必読の書である。