チベット聖者の教え
発売日
2004年07月07日
判 型
四六判変型上製
ISBN
978-4-569-63753-2

チベット聖者の教え

著者 エリック=エマニュエル・シュミット著
阪田由美子訳
主な著作 神さまとお話しした12通の手紙』(PHP研究所)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 「輪廻」をテーマに、壮大に、かつユーモアも交えた魂の感動物語。世界の宗教を取り上げた3部作『見えないものの環』の中の一作。



 現代フランスを代表する劇作家・小説家エリック=エマニュエル・シュミットの宗教3部作の第1作目。本書では、チベット仏教、輪廻転生をテーマに魂のあり方を教えてくれる。根底には生、死、信仰といった普遍的なテーマのある魂の感動物語。

 著者は無神論者の家庭に育ち、学校でカントやデカルト、パスカルに触れるうちに神について考えるようになったというだけあって、信仰とはなにかが、神なき時代の現代人にも受け入れやすい形で書かれている。

 夢が教えてくれたところによれば、私はかつて犬であり、アリ、ネズミ、毛虫、カメレオンであり、ふん便にたかるハエでした。それまで人間に生まれたことはほとんどなく、ミラレパの話をして輪廻から開放されたくてもできませんでした。あまりじょうずに生まれ変われなかったんです。たいていはネズミで、ネズミ捕りかネコの口の中で死にました。ですから、この肉体で挽回しなくてはなりません。(本文より)