土地の文明
発売日
2005年06月10日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-64318-2

土地の文明
地形とデータで日本の都市の謎を解く

著者 竹村公太郎著 《元・国土交通省河川局長》
主な著作 『日本文明の謎を解く』(清流出版)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 地形とデータにもとづいて、大阪の五・十日渋滞など国内11都市の謎を解き明かし、日本人と日本文明の本質を炙り出す野心作。



 忠臣蔵は、徳川幕府の吉良家への復讐劇であった。地図を見るとそれがわかる。

 まず、皇居すなわち江戸城の正門は、一般的には「裏門」であると言われている半蔵門である。江戸の古地図や、半蔵門周辺の地形を考えればそうとしか思えない。いっぽう赤穂浪士たちは、半蔵門周辺にまとまって潜伏していた。そこから見えてくる真実は……後は、本書を読んでいただきたい。

 著者の竹村公太郎は、地形や気象、下部(インフラ構造)から、日本の各々の土地の謎を具体的に解き明かしてゆく。歴史文献だけでは決してたどり着けない真実、そして日本人と日本文明の本質があぶりだされる興奮の快著である。北海道、東京、鎌倉、新潟、京都、滋賀、奈良、大阪、神戸、広島、福岡、これらの土地について少しでも興味がある人、いや、日本に関心がある人なら、本書によって今までにない知的興奮を得ることができるだろう。特別編として、「遷都」「ソウル」の章も収録した。