書籍

- 発売日
- 2005年10月14日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-64627-5
「責任」はだれにあるのか
著者 | 小浜逸郎著 《批評家、国士舘大学客員教授》 |
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主な著作 | 『「弱者」とはだれか』(PHP研究所) |
税込価格 | 792円(本体価格720円) |
内容 | 人は「責任」をどう引き受けるべきか。イラク人質の「自己責任」論争やJR事故などを題材に哲学的に論考。合理を越えた仕組みを解明する。 |
最近わが国では、企業の社会的責任、政治家の責任、事故を起こした者の責任など、責任を追及する声がひときわ高まっている。だが、いったい「責任」という概念はいかなる根拠に基づいて建てられているのか。正しい責任のとり方とは。人は責任をどこまで負えるのか。
JR脱線事故やイラク人質の「自己責任」論争、戦後世代の「戦争責任」など公共的な問題から、男女、親子における個別の責任問題までを人間論的に考察。被害者─加害者というこじれた感情をどう克服するか。
さらに、哲学は責任をどう捉えていたのかについても論考する。丸山真男の「無責任体系」、ヤスパースの「罪」の概念、カントの『道徳形而上学原論』における定義、等々。
著者は、法や倫理では割り切れない「責任」の不条理性を自覚しながら、共同社会が共有する「人倫感覚」がどのようなものかを推し量ることが大切であると説く。「求められる責任」と「感じる責任」を真摯に追及した書である。
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