米中が激突する日
発売日
2006年04月18日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-64898-9

米中が激突する日

著者 黄文雄著 《評論家》
主な著作 『それでも中国は崩壊する』(ワック)
税込価格 1,047円(本体価格952円)
内容 歴史的宿命である台湾と中国の衝突は、日米をも巻き込み、軍事衝突の可能性さえ喚起する。軍事大国化する中国への警告の書。



 2005年3月、中国は「反国家分裂法」で台湾独立を牽制した。一方、2006年2月、台湾の陳水偏総統は、「国家統一綱領」を廃止した。台湾と中国との対立の図式が、鮮明になってきた。

 戦後60年、平和が長く続いた日本人にとって、国共分裂や台湾の歴史など目をそむけたい問題かもしれない。だが、台湾問題が引き金となって台中衝突、日中衝突、さらには米中衝突と連鎖していくシナリオは、可能性としてゼロではない。

 軍備の近代化を急ぐ中国は、周辺海域へ触手を伸ばし、軍事的にも巨大化している。軍事力を背景に「統一を強要する中国」と「統一を拒否する台湾」が衝突すれば、日米はどう対応するのか。さらに、中国の覇権主義はいずれアメリカの覇権主義とぶつかるかもしれない。

 巨大市場としての中国の動向だけでなく、その政治的、歴史的な方向性をいま改めて考える必要がある。日本にとっても決して他人事ではない。