『徒然草』的生き方
発売日
2006年08月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-65460-7

『徒然草』的生き方
マイナスをプラスに転じる人生論

著者 江坂彰著 《作家、経営評論家》
主な著作 あと2年!―サラリーマン、定年までにしておく15のこと』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 若い時には若いなりに、年が行けばその年なりに――生きる智慧が凝縮された『徒然草』にみる明るく心豊かで軽やかな人生の過ごし方。



 吉田兼好の『徒然草』は不思議な魅力を持った書物である。鎌倉時代の終焉、建武の中興、足利幕府成立という「定めがたき時代」に生き、三十歳前後で華やかな宮廷生活から身を引き、世の中の「見者」として「つれづれなるままに」認めたこの書は、時代をこえて日本人に読み継がれてきた。若い時に読めば、職業人の心構えがよくわかる。その道の達人の秘訣も学べる。中高年になれば、ままならぬ人生の中で面白がって生きるためのヒントが山ほどある。そして、老人になれば、人生の結の部分のありようを色々教えてくれる……。読み直す度に、学ぶところがあり、新しい発見がある日本を代表する古典である。

 本書は、エリートサラリーマンから四十代後半で突然の左遷を経験して経営評論家となった著者が、人生の時々にこの書を読み、生きる力を得てきた経験をおりまぜながら、改めて『徒然草』を読みとき、心豊かにおだやかに生きるヒントを提供する書籍である。