[図説]戦国兵法のすべて
発売日
2003年11月04日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66055-4

[図説]戦国兵法のすべて
孫子を超えた最強の策略「山鹿流兵法」

著者 武田鏡村著 《作家》
主な著作 大いなる謎・織田信長』(PHP研究所)
税込価格 734円(本体価格667円)
内容 多くの大名や武士から天下一の学者と呼ばれた山鹿素行が確立した勝利の哲学「山鹿流兵法」。現代ビジネスに活かせる戦略を図解で解説。



 兵法とは、戦いに勝利するための戦略である。具体的には客観的な状況把握、組織や人心掌握、さらには攻撃や防御といった戦略・戦術の原理・原則を説いたものだ。

 日本では孫子の兵法や戦国武将の実戦をもとに、江戸初期の兵法学者・山鹿素行が初めて確立した「山鹿流兵法」が名高い。その「勝利の方程式」ともいうべき合理的かつ普遍的な原則を、現代ビジネスに通ずる観点から解説したのが本書である。

 例えば山鹿流兵法では、『三国志』で有名な合従と連衡の策を、「敵配り」「味方配り」と表現する。これは敵・味方を選別する時は、その勢力・地形・時期などを熟慮したうえで、有利な選択をせよというもの。現代でも大手スーパーが地方進出する際、地元商店街のうちの一店か二店と手を組み、地域の結束を切り崩す戦略として活用されているという。

 天下を逃した信玄や謙信、逆に天下を統一した家康の戦い方を分析すれば、戦略の重要性を痛感するに違いない。