古代出雲王国の謎
発売日
2004年07月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66217-6

古代出雲王国の謎
邪馬台国以前に存在した“巨大宗教国家”

著者 武光誠著 《明治学院大学教授》
主な著作 「鬼と魔」で読む日本古代史』(PHP研究所)
税込価格 586円(本体価格533円)
内容 日本人の神信仰の基礎をつくりあげた巨大国家「出雲王国」。その繁栄から全国政権に至らなかった理由まで、幻の王国の実像に迫る。



 かつて作家の小泉八雲が感激をもって「出雲はわけても神々の国である」と称した“出雲王国”。卑弥呼の時代の30年以上前に成立し、北九州・朝鮮半島から越にいたる日本海航路の交易を通じてめざましく発展したこのかつての先進国家は、日本人の神信仰の原型であり、今なお日本各地で祀られる“大国主命”の信仰を生み出した。しかし出雲王国は、4世紀に入ると徐々に大和朝廷の支配下に組み入れられていき、やがて「大国主命信仰」も徐々に影響力を失われていく……。

 本書はそんな“幻の神政国家”出雲王国を覆う“謎”に迫った一冊。「出雲政権がいちはやく神政国家をつくりあげ、繁栄にいたった理由は何なのか」「結局全国政権にゆきつかず、簡単に朝廷に従ったのはなぜなのか」。近年注目を浴びた荒神谷遺跡の調査結果や、『日本書紀』『古事記』『出雲国風土記』などの資料の考証をつみかさねて解説した画期的入門書。

 『真実の古代出雲王国』を改題。