日本史「わき役」たちの言い分
発売日
2006年10月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66715-7

われらが歴史を盛り上げた!
日本史「わき役」たちの言い分

著者 岳真也著 《作家、西武文理大学客員教授》
主な著作 日本史「悪役」たちの言い分』(PHP研究所)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 菅原道真、建礼門院徳子、佐々木道誉など、日本史の中で、「わき役」と見なされた人物たち。数奇な運命を、その言い分をもとに検証する書。



 和気清麻呂、山本勘助、尾張宗春など、日本史の中で“わき役”とみなされた人物たち。言ってみれば、名前こそ知られているものの、何をしたのかがよくわからない。その時代にあって、「主役」が目立ちすぎて、脇に回らざるを得なくなった人々だ。しかし、彼らがそれぞれに成したこと、後の世に残した功績には見逃しがたいものがある。そうした事績に改めてスポットライトを当てて、その「言い分」を聞いてみようというのが本書の趣旨。

 例えば、「学問の神様」と言われた菅原道真は、すぐれた文人であることばかりが強調されて、彼が有能な政治家であったことは忘れ去られた感さえある。はたして本当か。彼は朝廷の官僚として最高の地位にまで上り詰めたが、最後は罪人として亡くなっている。この世の常として、彼の政治家の功績はほぼ抹消されたと著者は想像する。こうした通説では見えにくい15人の本音をあぶり出す。

 文庫書下ろし。