旅は人生
発売日
2006年12月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66745-4

旅は人生
日本人の風景を歩く

著者 森本哲郎著 《評論家》
主な著作 ことばへの旅』、『生き方の研究』(PHP研究所)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 著者は、手ざわりで日本を知りたいと旅に出た。どの地方にも、日本の心がしみつき、歴史が堆積していた。それを味わい、思索する名紀行。



 日本人はよく旅をする。今は新幹線や飛行機など国内の交通網が発達し、遠方へ行くにも比較的容易に、また気軽に行くことができるようになった。しかし私たちは、果たして旅を本当に味わい、愉しむことができているのだろうか?――本書は、そんな著者の自身への問いかけから生み出された。

 青森の津軽半島や三内丸山遺跡、丹後の天の橋立、竹久夢二の岡山県、湘南の江の島、さいたま市の盆栽村、夏目漱石の和歌山、瀧廉太郎「荒城の月」の大分県竹田市、長野県の姨捨山、石松の遠州森町、伊勢神宮の式年遷宮など、20の地方に旅する。

 しかし、いざ旅に出てみると、日本という国が途方もなく広いことを思い知らされる。行ってみたい所が数え切れないほどあるのだ。そして、出かけていったどの地にも、日本の心がしみつき、歴史が堆積しているのだ。

 本書は、著者が“手ざわりで”じっくりと日本各地を訪れ、味わい、人生を思索した名紀行といえるであろう。