日本の城・封印されたミステリー
発売日
2007年01月05日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66747-8

日本の城・封印されたミステリー
ガイドブックが書かない「秘められた歴史」

著者 平川陽一著 《作家、ジャーナリスト》
主な著作 世界遺産・封印されたミステリー』(PHP研究所)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 恨みの井戸の怪、人柱・化け猫伝説、開かずの間の謎など、日本各地の城に残された不思議な伝説やエピソードを一堂に集めた歴史読み物。



 外敵への備えとして、あるいは領主の威厳を示すものとして、中世から近世にかけて日本国中に建設された城。武士が権力の中枢にあった時代には、まさに動乱の歴史を象徴する建造物であり、城跡めぐりを趣味とするファンも数多い。

 しかし、城をとりまく歴史物語には、現代人の視点からは荒唐無稽と思われるような不思議な逸話もまた無数に残されている。怨みの井戸・化け猫伝説・開かずの間、そして落城悲話や人柱伝説に至るまで、城というスポットにそのような伝承が語り継がれるのはなぜなのか。そこに込められた過去から現在へのメッセージとは……。

 本書では、北海道から鹿児島までの55の城にスポットをあて、ガイドブックや歴史書が取り上げないようなエピソードを集めて、物語ふうの脚色を加えながら紹介してみた。読み物として楽しみながら、それぞれの逸話が伝えられた背景、当時の人たちの思いを感じ取っていただければ幸いである。

 文庫書き下ろし。