決戦 川中島
発売日
2007年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66802-4

傑作時代小説
決戦 川中島

著者 池波正太郎
井上靖著
縄田一男
税込価格 671円(本体価格610円)
内容 池波正太郎、井上靖、松本清張、新田次郎、檀一雄ら豪華執筆陣が、川中島の決戦とそこに生きた男達の姿を描いた時代小説アンソロジー。



 甲斐の武田信玄と、越後の上杉謙信が、北信濃の覇権をめぐり、信濃の国は川中島で激突。大きな戦いだけでも、その数、五回。結局、勝敗を決するにはいたらなかった。本書は、その川中島の戦いと、その主人公である武田信玄と上杉謙信、戦いのなか命を落とした山本勘助など、合戦をめぐる男たちの姿を描いた短編小説を六篇収録した。

 「武田信玄」「上杉謙信」を檀一雄が、勘助を主人公にした「まぼろしの軍師」を新田次郎が、合戦を分析した「川中島の戦」を松本清張が、鳥居強右衛門を主人公にした「炎の武士」を池波正太郎が、武田氏滅亡の地を舞台に「天目山の雲」を井上靖が…。どの作家も日本の代表的な人気小説家である。しかも、作風はそれぞれに異なる。一冊で趣向の異なる五品の料理を味わえるような、贅沢な作りが本書の売りどころだ。

 今年のNHK大河ドラマを、さらに楽しめるようにしてくれることはいうまでもない。

 PHP文庫オリジナル編集。