天璋院(てんしょういん)と徳川将軍家101の謎
発売日
2007年11月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66811-6

天璋院(てんしょういん)と徳川将軍家101の謎

著者 川口素生著 《歴史研究家》
主な著作 織田信長101の謎』、『戦国名軍師列伝』(PHP研究所)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 徳川13代将軍・家定の正室として大奥に入った天璋院篤姫。島津斉彬の養女だった彼女は、どんな使命をおび、どんな役割を果たしたのか。



 幕末激動の時代。薩摩藩主・島津斉彬の養女として徳川第十三代将軍・家定の正室となった天璋院。本書は、彼女と、彼女を取りまく徳川将軍家、島津家、そして次代将軍・家茂に輿入れした孝明天皇の妹・和宮についての101の話を紹介したものである。

 天璋院が将軍家に迎えられた真の理由は何か? 家定はどんな将軍だったのか? 将軍との間に子どもが生まれなかったのはなぜか? 姑・天璋院と嫁・和宮の仲が悪かったといわれるが本当か? 薩摩藩士による「天璋院奪回計画」とは何か? 大奥はほんとに「男子禁制」だったのか? 江戸無血開城の実現に天璋院と和宮が大いに活躍したのは本当か? 漱石の『吾輩は猫である』に登場する天璋院とは? 以上のような興味深いテーマが次から次へと登場して読者を引き付ける。

 天璋院という女性の具体像、そして徳川将軍家や大奥というものの実際の姿がよく分かるものになっており、座右に置きたい一冊といえよう。