関ヶ原合戦「武将」たちの言い分
発売日
2007年08月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66851-2

天下分け目の行動学
関ヶ原合戦「武将」たちの言い分

著者 岳真也著 《作家》
主な著作 日本史「悪役」たちの言い分』(PHP研究所)
税込価格 755円(本体価格686円)
内容 勝った者、負けた者、裏切った者、巻き込まれた者……天下分け目の決戦をめぐり、様々な境遇に置かれた武将たちを弁護しつつ徹底解説!



 天下分け目の関ヶ原合戦――勝敗の帰趨定まらぬ中、家康率いる東軍と三成を中心とする西軍に袂を分かった各将には、いかなる動機・経緯があったのか?

 本書では、それぞれの立場で合戦に臨んだ武将20人を選び、「敗軍の将」「裏切り者」「転向者(豊臣恩顧の者)」「徳川方のわき役」に分けて、命運を懸けた各々の“言い分”を解説する。

 たとえば、“友情に殉じた将”と悲運さが強調される大谷吉継だが、勝てる陣型を編みだすなど、最後まで勝つ気満々だった。また、“戦国一の裏切り者”と汚名を被っている小早川秀秋にしても、幼少時から政治の道具にされてきた彼の境遇を知れば、同情の念すら湧いてくる。

 「忠義か、野心か」「武名か、家名か」……、究極の選択肢の狭間で揺れた戦国大名の決断と行動を、これまでの“関ヶ原の通説”から改めて見直し、兵(つわもの)たちが背負った宿命、その裏に隠された真相に迫る歴史読み物!

 文庫書き下ろし。