日本人の「縁起」と「ジンクス」
発売日
2007年11月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66943-4

日本人の「縁起」と「ジンクス」
なぜ大晦日(おおみそか)に蕎麦(そば)を食べるのか

著者 北嶋廣敏著 《文筆家》
主な著作 『江戸人のしきたり』(幻冬舎)
税込価格 565円(本体価格514円)
内容 「人と別れるとき、なぜ手を振るのか」「おみくじはなぜ木に結ぶのか」など、気になり始めると気になる言い伝えや習わしの由来に迫る。



 お正月にはお屠蘇を飲み、おみくじを引いては木の枝に結びつけ、厄年には厄払いをする。友引の葬式は避け、結婚式は大安を選び、大晦日には蕎麦を食べる……。

 われわれ日本人は、好むと好まざるとにかかわらず、言い伝えや習わしに囲まれて生活をしている。

 「そんなことを気にしながら生活をするのはめんどうだ」という人も少なくないだろう。でもなぜ私達は、そんな窮屈な思いをしながらも、縁起を担ごうとするのだろうか。

 人は誰でもより良い未来を築こうと努力をする。しかしどんなに努力を重ねても、将来のことまではわからない。思いも寄らないことがおこる。だからこそ、縁起を担いで少しでも将来の不安をとりのぞこうとするのかもしれない。本書では歴史の風雪に耐え、日々の生活とともに智恵へ変化した「縁起」と「ジンクス」を160掲載。どうせなら、由来やルーツを知って上手に縁起を担ごうという思いから生まれた本である。

 文庫書き下ろし。