戦国合戦「敗者」たちの言い分
発売日
2008年09月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67058-4

何が明暗を分けたのか?
戦国合戦「敗者」たちの言い分

著者 岳真也著 《作家》
主な著作 関ヶ原合戦「武将」たちの言い分』(PHP研究所)
税込価格 776円(本体価格705円)
内容 合戦に敗れた智将・猛将たちは一体何を思ったか? 徳川家康、今川義元、武田勝頼など、大負けを経験した男たちの本音に迫る歴史読み物!



 桶狭間、天王山、関ヶ原……。戦国を代表する名勝負の末、「敗者」の烙印を押された英傑たちの脳裏には、一体何が去来したか――。

 本書は、敗戦を糧に天下人にまで昇りつめた信長、秀吉、家康をはじめ、戦国に名だたる「敗軍の将」18人を採り上げ、各々の「言い分」を紹介する。

 例えば、信長に奇襲で討たれた今川義元だが、当時の大名たちのお手本となる存在だった。また、柴田勝家にしても、前田利家の裏切りに散ったものの、最期まで武士道を貫き通した真の益荒男と言える。さらに、織田方から毛利方に寝がえり、秀吉による「三木の干殺し」をまねいた別所長治も、自らの死をもって城兵たちの生命を救うという潔さを見せた。

 奇襲、裏切り、時代の趨勢……、負け戦さに「言い訳」はない。だが、負けることで歴史を動かした者たちの「言い分」には光明が照らされて然るべきだろう。従来の「通説」の裏に隠された真相に迫る歴史読み物!

 文庫書き下ろし。