血涙(上)
発売日
2009年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67193-2

血涙(上)
新楊家将(ようかしょう)

著者 北方謙三著 《作家》
主な著作 楊家将』(PHP研究所)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 宋建国の英雄・楊業はもういない。息子達がついに再起。六郎は父が遺した吹毛剣を佩き遼の猛将に立ち向かう。「北方楊家将」に新展開。



 宋建国の英雄・楊業の死から2年。息子たちに再起の秋が訪れる。宋国と、北に位置する遼国は、燕雲十六州の支配をめぐって対立。かの地を手中に収めたい宋の帝は、楊業の息子で楊家の長・六郎に楊家軍再興を命ずる。かつて味方の裏切りに遭い、命を落とした父への思いを胸に秘め、立ち上がる楊家の男たち。六郎は、父が魂を込めて打った「吹毛剣」を佩き、戦場へ向かう。

 対するのは強権の女王・蕭太后率いる遼国の名将・石幻果。天稟の才を持つこの男は蕭太后の娘婿で、「吸葉剣」という名剣を佩いていた。その石幻果が父とも慕うのが、「白き狼」と怖れられる遼国一の猛将・耶律休哥。楊業を斃した男である。

 戦場で見えた六郎と石幻果。剣を交えた瞬間、天を呪いたくなるような悲劇が幕を開ける。軍閥・楊一族を描いて第38回吉川英治文学賞に輝いた『楊家将』の続編でありながら新展開。『水滸伝』『楊令伝』に登場する宝刀「吹毛剣」の前史がここにある。

 ※2023年1月に価格変更しました