かえってきたゆうれいコックさん
発売日
2003年06月04日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-68399-7

かえってきたゆうれいコックさん

著者 正岡慧子
篠崎三朗
主な著作 <作者・好評既刊>ぶたのほかほかパンやさん』、『あなぐまのクリーニングやさん』(PHP研究所)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 おきゃくのこなくなったレストラン。ゆうれいとうさんは、みせにおきゃくをよびもどすため、むすこにいろいろなことをおしえます。



 きつねさんはコックさん。(こんなつかれるしごと、もういやだ)と思っていました。ある夜、きつねさんが寝ているところに、ゆうれいがあらわれました。きつねさんは、おどろいて叫び声をあげました。なんと、ゆうれいの正体は、きつねさんのことを心配したおとうさんでした。

 おとうさんは、きつねさんにさまざまなことを教えます。市場での材料の買い方、スープをはじめとする料理の作り方、店のそうじの仕方、お客さんがきたときのあいさつの仕方などなど。毎日、きびしく教えてもらったおかげで、お店には多くのお客さんがくるようになりました。

 ところがある日、おとうさんがいなくなりました。そして、テーブルの上に手紙がのこされていました。「もうだいじょうぶだ、がんばれ。ちょうりばはいつもきれいに。……げんきでくらせ。とうさんより」。手紙を読みながら、きつねさんは泣きました。

 子を思う親の気持ちと、仕事の厳しさが伝わる絵本です。