くませんせいはおいしゃさん
発売日
2001年12月12日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-68307-2

くませんせいはおいしゃさん

著者 正岡慧子
末崎茂樹絵
主な著作 ぼくのしごとはゆうびんや』(PHP研究所)
税込価格 1,232円(本体価格1,120円)
内容 病院入院中に寂しい思いをするこどもたちを温かく見守るお医者さんの話。くませんせいは、こどもの心をほぐすアイデアを次々に考え出します。



 家族と離れ病院に入院するということは、こどもにとって不安で心細い体験です。そんなこどもたちを温かく見守る優しいお医者さんのお話です。

 くま先生は、森の優しいお医者さんです。入院中のこどもの心をほぐすアイデアを次々に考え出します。きょうもやまねこのジョイくんが入院を嫌がって、布団をかぶっています。くま先生は、ジョイのお母さんのスカーフを借りてきて、ジョイの涙を拭きながら首にまいてあげるのです。そして、シーツをテントのように使い、キャンプごっこを始めました。あたたかな灯りのもと、バスケットのサンドイッチと水筒の飲み物。くま先生の大きな体に抱きしめられて、テントの中には信頼と心優しい空気が流れます。不安と寂しさで心を閉ざしていたジョイは、くま先生の優しさに心を開き,ようやく病気に立ち向かう気持ちになりました。そうして、くま先生も看護婦さんもみんな、心からほっとするのでした。