戦場疾風録
発売日
2007年08月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-69202-9

津本陽武芸小説集II
戦場疾風録

著者 津本陽著 《作家》
主な著作 剣豪血風録』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 柳生石舟斎、小笠原長治、朝比奈惣左衛門、小栗正信……剣一筋に生きた武骨者たちの「強さの真髄」を見事に描いた短編小説集。



 徳川家康の太刀がかすりもしない柳生石舟斎の「砕きの技」、北条攻めの豊臣秀吉軍勢に一泡吹かせた小笠原長治、関が原の戦いで島津義弘の輿をかついで逃げ切った中馬大蔵。

 米子・中村家の家中騒動に巻き込まれ、武士道の義を貫いて死んでいった柳生五郎右衛門、三千の徳川勢が二万の武田勢に完膚なきまでに叩きのめされた三方原の戦いのとき、浜松城に退却しつつ武田の騎馬武者たちの首級をいくつも取った贄掃部、長篠の戦いで武田の猛将内藤昌豊を討ち取った朝比奈惣左衛門。

 西南戦争のとき、薩軍の白兵攻撃の猛威にさらされ崩壊寸前となった官軍を救い、勝利に導いた隈元実道や佐武広命。

 生きるか死ぬかの戦場で八面六臂の活躍をし、後世に名を残した剣客の「強さの真髄」を見事に描く著者会心の決定版短編小説集3部作の第2弾。