そして、涙は海になる
発売日
2007年10月24日
判 型
B6判変型並製
ISBN
978-4-569-69571-6

そして、涙は海になる
24歳、子宮ガン――サーファーが遺した“最後の一滴”

著者 須田幸子
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 突然のガン宣告。友達への告白。結婚式の招待状への苛立ち。病院での心のやりとり。最期まであきらめなかった彼女が遺した、感動の手記。



 25歳でこの世を去った彼女が病床で遺したメッセージ。私たちに命の重さと、何気ない日常の尊さを教えてくれる――。

 

 「受け止められない。受け入れられない。

 まだ24年間しか生きていないのに

 死んじゃうのかな?っていう恐怖でいっぱいだった。」(本文より)

 

 下町育ちで海が大好きなボディーボーダーの幸子は、24歳にして子宮ガン宣告を受ける。

 前日も海に出ていたほど元気な彼女。「なんで、私なの?」と泣いた。残酷な現実に母親も、父親も泣いた。

 突然連絡が途絶えた幸子へ、心配する電話が鳴り止まない。本当の事を言えず、電話がとれない。

 何も知らない人から届く結婚式の招待状。また涙があふれてくる……。

 

 それでも、家族、友人、医師、患者の優しさに触れ、彼女は病気と闘う決意をした。

 そして手術・再発を繰り返す過酷な状況のなかで、彼女は「当たり前」のありがたさを実感し、それをみんなに伝えたいと筆を執った――。