男と女のいる風景
発売日
2008年11月25日
判 型
新書判上製
ISBN
978-4-569-70284-1

男と女のいる風景
愛と生をめぐる言葉の栞(しおり)

著者 渡辺淳一著 《作家》
主な著作 『鈍感力』(集英社)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 「好き」を「愛」で埋め合わすことができても「愛」を「好き」でカバーすることはできない。恋愛文学の巨匠が放つ愛と生にまつわる言葉集。



 「男は頭で嘘をつき、女は体で嘘をつく」「男と女は争ったあと、すぐ逢わないほうがいいのかもしれない。いったん冷却期間をおき、互いに逢いたい気持ちが盛り上がったところで逢うのが、仲直りの妙手らしい。だが、これも……」「女を求めるということは、まさしく生きている証しである。もし、女なぞどうでもよくなったら、そのときから男は雄でなく、ただの温厚な人になる」「人間の一生、すべてがそいつの能力によるものではない。むしろそれ以外の力によることの方が多いのかもしれん」。デビュー当時から1987年までの全著作より、男と女の華麗で耽美な愛の世界、人間としての男と女の真実、医師としての冷静な目で見つめた人間の生と死を、渡辺淳一の豊熟な世界からつむぎだした珠玉の言葉集。