「史記」の人生訓
発売日
2009年05月11日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-70766-2

「史記」の人生訓
司馬遷の世界にみる処世の知恵

著者 村山孚著 《著述家、中国研究家》
主な著作 [新訳]十八史略』(PHP研究所)
税込価格 1,100円(本体価格1,000円)
内容 紀元前八世紀から春秋戦国時代までを記した歴史書『史記』。本書はそこに描かれたさまざまな人間の生き方から、乱世に処する知恵を学ぶ。



 『史記』は、司馬遷が編纂した歴史書ではあるが、その実、人間の生き方と乱世に処する知恵がつまっている。扱われている時代は、三皇伝説、五帝伝説から始まり、夏王朝、殷王朝、周王朝、春秋時代、戦国時代、秦帝国、漢帝国。また「太公望」、「始皇帝」、天下を争った「項羽」と「劉邦」、股くぐりの「韓信」などの政治家・軍人、「老子」「孔子」などの諸子百家から悪女まで、多彩な登場人物や事件によって、中国の古典思想が裏づけられている。「負けるが勝ちの天下取り」「孫子の競馬必勝法」「“グチ”と“嘆き”のちがい」「孔子の『孤高』と『処世』」「出世は身の破滅」「上役を管理する方法」「泣き方で心を見破る」「賞罰のキメ手」「『する』と『させる』」「権謀術数の心得」……など、二千数百年の時代差をこえて、われわれに多くの示唆を与えてくれる。