スピーチ力
発売日
2009年04月01日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-70906-2

オバマ演説に学ぶ
スピーチ力
オーラル原稿のすすめ

著者 北岡俊明著 《日本ディベート研究協会会長》
主な著作 日本人の戦略的失敗 』(PHP研究所)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 日本人のスピーチ下手は文字原稿中心主義が原因。日米政治家の比較を通して音声言語の重要性を説き、スピーチ力の鍛え方を解説する。



 オバマがアメリカの大統領になった背景には、その卓越したスピーチ力があると言われる。自信にあふれ、歯切れのよい言葉で聴衆をとりこにするその様は、日本でもたびたび報道され、感動した日本人も多いのではないだろうか。

 こうしてアメリカの政治家の演説力をまじまじと見せつけられると、どうしても日本の政治家の演説下手が目につく。著者はこの底流に、日本の文字言語中心主義があるという。音声よりも文字に重きをおく傾向が、日本の政治はもちろん、文化までも未熟でつまらないものにしているという。

 本書はこうした視点から、欧米と日本の政治家を比較しつつ、まずそのスピーチ力の歴然とした差を明らかにし、いかにすればこの日本人の欠点を克服できるかを説く。その方途として著者が提唱しているのがオーラル原稿という手法である。文字によらず音声で原稿を作成していくこの新しい方法は、まさにスピーチ力を磨く目からウロコのノウハウである。