日本近現代史の「裏の主役」たち
発売日
2013年08月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76057-5

日本近現代史の「裏の主役」たち
北一輝、大川周明、頭山満、松井石根……「アジア主義者」の夢と挫折

著者 田原総一朗著 《ジャーナリスト、評論家》
主な著作 『日本の戦争』(小学館文庫)
税込価格 943円(本体価格857円)
内容 北一輝、大川周明、頭山満……。大アジア主義の理念を掲げ、戦前の日本を動かした「影の主役」たちを通じて、近現代史の真相に迫る力作。



 明治維新から大東亜戦争に到る“日本の裏側”で、極めて重要な役割を演じたアジア主義者たち。

 当時、アジアのほとんどの国は欧米の植民地となっており、日本と中国が協力して他のアジアの国々を独立させねばならないと“革命の理念”に燃えた彼らだったが、戦後は一転して「侵略国のイデオローグ」として糾弾されてしまう。

 本書は、北一輝、大川周明、頭山満、松井石根など、日本とアジアの大戦略を構想した“戦前の巨人たち”の語られざる肖像に迫り、“昭和の戦争”を改めて総括していく。

 なぜアジア主義は「大東亜共栄圏」に翻弄されてしまったのか? なぜ日本は世界から孤立し、負けると決まっている絶望的な戦争に追い込まれてしまったのか? なぜ大東亜戦争――日中戦争・日米戦争に本来反対していた彼らが断罪されることになったのか?

 従来の日本近現代史の「定説」を覆した著者渾身の力作!

 『なぜ日本は「大東亜戦争」を戦ったのか』を改題。