皇室はなぜ尊いのか
発売日
2015年04月30日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76150-3

皇室はなぜ尊いのか
日本人が守るべき「美しい虹」

著者 渡部昇一著 《上智大学名誉教授、評論家》
主な著作 渡部昇一の古代史入門』、『日本とシナ』(PHP研究所)
税込価格 660円(本体価格600円)
内容 神話に起源をもつ皇室は、世界がうらやむ日本の宝。二千年以上にわたり続く日本人と皇室の紐帯を、「美しい虹」として描き出した力作!



 神話に起源をもつ皇室は、世界がうらやむ日本の宝。それはギリシア神話に登場するアガメムノンの末裔が、いまもヨーロッパの王室として?がっているのと同じことだから――。日本は、いまもって神話に?がる王朝を有する世界唯一の国なのである。

 本書は、古代より幾度となく訪れた「皇統の危機」を乗り越え、二千年以上にわたって途切れることなく続いてきた皇室と日本民族の紐帯の歴史を、「美しい虹」のごとく描き出した著者渾身の力作。

 仏教伝来がもたらした国体の変化。藤原氏は、なぜ決して皇位をうかがわなかったのか。源頼朝が皇室に深い慎みを持ったのはなぜか。南北朝分裂と足利義満の野心は。能力主義を終わらせた徳川家康は……。そして明治維新はなぜ成功し、近代化と日本の伝統を両立することができたのか。

 一国の歴史、つまり国史とは、その国民の見る「虹」のごときもの。日本人が守り受け継ぎ、遥か未来へと?ぐ国史の核心がここにある。