20世紀とは何だったのか
発売日
2015年03月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76306-4

20世紀とは何だったのか
西洋の没落とグローバリズム

著者 佐伯啓思著 《京都大学教授》
主な著作 西欧近代を問い直す』(PHP研究所)
税込価格 957円(本体価格870円)
内容 アメリカに代表される大衆化した現代社会――その本質と問題点に鋭い批判の目を向ける。京都大学の「現代文明論」講義・完結編。



 ニーチェの真意、ハイデガーの試み、ケインズの卓見……20世紀はあらゆる哲学、思想、社会運動が「ニヒリズム」と対峙した時代であった。本書は京都大学における「現代文明総論」講義をまとめたもの。現代の先進国に生きるわれわれは、かつてなく自由になり、便利で快適な生活環境を実現してきた。しかし、本当に、われわれは「善き社会」を実現できているのか? 文庫化にあたって、西田幾多郎と「近代の超克」について論じた京都大学最終講義を収録。解説・松原隆一郎。

 第1章 近代から現代へ

 第2章 価値転換を迫られるヨーロッパ

 第3章 ニヒリズムと「存在の不安」

 第4章 なぜファシズムが生まれたのか

 第5章 「大衆社会」とは何か

 第6章 経済を変えた大衆社会

 第7章 アメリカ文明の終着点

 附論 「近代の超克」という試み──京都大学最終講義

 ※2024年1月に価格変更しました