子育て日本史
発売日
2015年06月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76383-5

子育て日本史
日本人の品性・美意識の源流をたどる

著者 樋口清之著 《國學院大學名誉教授》
主な著作 関東人と関西人』(PHP研究所)
税込価格 748円(本体価格680円)
内容 品性や美意識、心やさしさ……。日本史を繙くと、それを教える“育ての知恵”は庶民の生活や行事に息づいてきた。珠玉の日本的教育論。



 遊びの中ではぐくまれた知恵、暮らしの中で伝えられてきた文化……、美しい日本人の育て方とは――。

 本書では、日常生活を通じて日本人が実践してきた「育ての知恵」を、歴史をさかのぼってわかりやすく解説する。

 子どもの成長を祝って行われる通過儀礼、季節の移り変わりに伴って行われるさまざまな年中行事……。それらを通じ、「品性」「美意識」「男らしさ、女らしさ」「相互扶助の精神」など、人間教育は日常に自然な形で溶け込んでいた。

 経済的な豊かさと引き換えに、失われつつある美しい日本人をはぐくむために、真の教育とは何かを問いかける一冊。

 「第一章 品性をつくる人間教育――美しい男・女であるために」「第二章 伝統の中に生きていた教育――通過儀礼と年中行事」「第三章 男と女の性教育――日本人の性意識」「第四章 自然の中から学ぶ――歴史を通してつちかったもの」「第五章 日本人が大事にしたもの――伝統の中に行きつづけた価値観」「第六章 武士の教育・商人の教育――鍛えと体験学習の系譜」「第七章 日本人の社会意識――はぐくまれた相互扶助の精神」「第八章 創造性をはぐくむ知恵――明日をたくましく生きるために」

 『日本人の育ての知恵』を改題。