文蔵 2016.5
発売日
2016年04月15日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76515-0

文蔵 2016.5

著者 「文蔵」編集部編
税込価格 682円(本体価格620円)
内容 【ブックガイド】密室、刑務所からブラック企業まで 「脱出小説」の楽しみ方 【連載小説】山本一力「献残屋佐吉御用帖」/葉室麟「墨龍賦」 /澤田瞳子「火定」 /服部真澄「夢窓」 ほか



 【ブックガイド】密室、刑務所からブラック企業まで 「脱出小説」の楽しみ方 大矢博子
●密室・閉鎖空間からの脱出/事件現場からの脱出
●切れ味鋭い短編の数々
●歴史・時代小説に見る脱出行
●今の自分からの逆転劇

 【連載小説】
●山本一力 桃薫る その三 献残屋佐吉御用帖 3 佐吉は、操之介の手元にある献残品買い取りのために、平光家を訪れる。
●葉室 麟 墨龍賦 7 安土城で信長の正室・帰蝶に会った友松は、その思いを知り愕然とする。
●澤田瞳子 隔離 火定 8 悲田院から抜け出した継万呂を追って、辿り着いた先にはある人物が…。
●服部真澄 第三章 足利尊氏、直義の夢中 その五 夢窓 11 後醍醐から朝敵と目され、出家への思いが募る尊氏は、遂に覚悟を決める。
●柴田よしき 第七章 幸福の青い鳥(3) わらし花子と涼菜の憂鬱 35 やえからセクハラ騒動の真相を聞いた涼菜は、ある人に会いに行く。

 【連載エッセイ】
●中江有里 甘える勇気 晴読雨読 14
●北大路公子 失踪の果て 私のことはほっといてください 23

 【話題の著者に聞く】
●須賀しのぶ『くれなゐの紐』 作家としてのひとつの区切りとなる作品
●乙一『メアリー・スーを殺して』 “四人の作家”の魅力が詰まった異色のアンソロジー